とある少女のおはなし #1私が目を覚ますと、そこは広大な荒地でした。 見渡す限り何も無く、ただ乾いてひび割れた大地のみが広がっています。 生温い風。口の中に砂の味が広がります。 ここは何処なんでしょうか。 そう考えても、自分にはなんの記憶もありませんでした。 ...